一般公開されている明石城の坤櫓(ひつじさるやぐら)の内部を見学してきました

明石城の坤櫓(ひつじさるやぐら)を見学してきました

明石城の櫓を見学してきました

明石城築城400周年記念事業として、一般公開されている明石城の櫓を見学してきました。

櫓は2つあり、明石駅側から見て、左手が坤櫓(ひつじさるやぐら)、右手が巽櫓(たつみやぐら)です。

明石城は、今から400年前の1619年(元和5年)、徳川2代将軍秀忠の命により、初代明石藩主の小笠原忠政(後に忠真(ただざね))によって築城されました。

有名な剣豪である宮本武蔵が築城に関わったと言われています。

明石公園の日時計

今回見学したのは坤櫓

今回は坤櫓を見学してきました。

築城当時は、現存する坤櫓と巽櫓と併せ全部で4つの櫓があり、その中でも坤櫓は一番大きな櫓。天守台のすぐ南にあり、天守閣の作られなかった明石城では、この坤櫓が天守閣に変わる役割を果たしていたようです。

下の写真は天守台から坤櫓を撮ったものです。

天守から見た坤櫓

イベントで芝生広場や剛の池は一杯でしたが、本丸周辺は割りと静か。

櫓見学もあまり混んでおらず、すぐに中に入れました。

坤櫓の入り口

櫓の手前でスリッパに履き替えて入場します。

坤櫓の内部

坤櫓の内部

入場した後は、1階部分を自由に見学することができます。

坤櫓から巽櫓に伸びる城壁と土塀

坤櫓から巽櫓を臨む風景

入ってすぐにガイドさんに勧められたのが、東側の窓。

坤櫓から巽櫓に伸びる城壁と土塀がまっすぐに伸びてきれいに見えます。

このアングルからはなかなか眺める機会がありませんので貴重です。

遠くには明石天文科学館も見えます。

茂っていた木が伐採されて、土塀も塗り直されたばかりで白がまぶしいです。

明石城を復元した古地図のレプリカ模型

明石城復元模型

明石城を復元した大きな古地図のレプリカ模型も置かれています。

模型で見ると、現在のお濠は外堀ではなく中堀だったようで、当時の外堀はもっと外側にあり、今の明石駅はもちろん魚の棚辺りまでお城の内側に位置していたことが分かります。

こうやって見るとかなり広いお城だったようです。

明石城は姫路城よりも広い?

実は、明石城は姫路城より広い

お濠の前にはためいていたのぼりによると、今でも面積は姫路城よりも広いらしいです。

お城の主要部である内郭の面積は、姫路城が23haに対して、明石城は25haとなっていて、確かに明石城の方が広いようです。

ちなにみ25haというのは、甲子園球場で言えば約17個分に相当する広さなので、かなり広いことが分かります。

家紋が入った瓦や鎧などが展示されています

歴代城主の家紋が入った瓦や鎧などの展示

歴代城主の家紋が入った瓦や鎧などの展示もあります。

大きなシャチホコ

櫓の上に設置されているのと同じシャチホコ

櫓の上に設置されているのと同じシャチホコが置かれています。

かなり大きなサイズです。

初代明石藩主は小笠原忠政

明石城を築城した小笠原忠真の肖像画

明石城を築城した初代明石藩主・小笠原忠政(後の忠真)の肖像画。

系譜を見ると徳川家康の曾孫に当たります。

天井の大きな梁にも注目

天井の大きな梁にも注目

上を見上げると、大きな太い梁(はり)が通っています。

この梁は当時あったままのものらしく長い歴史を感じます。

ところどころ斜めに入っている筋違(すじかい)や補強金具は、明治時代に修理されたものだとか。このおかげで阪神淡路大震災でもほとんど損傷がなかったようです。

櫓の2階部分

櫓の2階部分

今日は残念ながら、櫓の公開は1階部分のみ。

日程によっては、2階・3階が公開されている日もあります。

ただし2階・3階は、構造上存在するだけで、特に何かが置かれているわけではないようです。

でもせっかくなので、2階・3階も是非見に来たいですね。

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2019年9月15日

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