明石公園は、明石駅の真ん前。北に歩けばすぐに公園というアクセス抜群の公園です。
明石城を中心に野球場、テニスコート、陸上競技場や図書館などの施設も併設されており、その広さは約54.8ヘクタールにも及びます。
広大な公園には、芝生広場やこども広場、大小の池、日本庭園、お堀なども点在しており、市民の憩いの場所にもなっています。
園内には多くの樹木や植物が繁茂し、春には桜、新緑、秋には紅葉と四季折々の自然を楽しむことができます。
このページの内容
明石公園の見どころ
明石公園に入ると、芝生広場と明石城が迎えてくれます。
それでは順番に明石公園の見どころをご紹介していきます。
明石城
明石城は今から約400年前の1619年(元和5年)に、徳川幕府2代将軍徳川秀忠の命を受け、初代明石藩主・小笠原忠真(ただざね)によって造られたお城で、日本100名城にも選ばれています。
元々、本丸の四隅全てに櫓が建っていましたが、北西の乾櫓(いぬいやぐら)と北東の艮櫓(うしとらやぐら)は解体され現存しません。
現存する南西の坤櫓(ひつじさるやぐら)と南東の巽櫓(たつみやぐら)は、日本に12しかない三重櫓のうちの2つであり、国の重要文化財に指定されています。
一番西の坤櫓から二ノ丸・東ノ丸へと石垣が続いていますが、その全長は380mもあって、全国的にも珍しい長さを誇ります。
坤櫓(ひつじさるやぐら)
明石城最大の櫓で、元々造られなかった天守閣に代わる役割を果たしていたと言われています。
干支を使った方位で、本丸の南西 [=未(ひつじ)と・申(さる)の方位] に建てられたので坤櫓(ひつじさるやぐら)と名付けられています。
巽櫓(たつみやぐら)
本丸の南東 [=辰(たつ)・巳(み)] に建てられたので巽櫓(たつみやぐら)と名付けられています。
坤櫓と巽櫓は似ていますが、よく見ると向きが90度違っていることに気付きませんか?
坤櫓は妻(屋根の三角部分)が南北を向いていますが、こちらの巽櫓は東西を向いています。
定期的に坤櫓と巽櫓の一般公開も開催されていますので、是非櫓の中にも入ってみてください。
兜と槍の日時計
日本標準時となる東経135度子午線が通る明石は「時のまち」としても有名です。
明石のシンボルである天文科学館をはじめ、市内には子午線を示す標識やいろいろな日時計が設置されています。
明石公園にある日時計もその一つ。明石公園の中央園路の先に、兜(かぶと)と槍(やり)をかたどった大きな日時計があります。
日時計の指す時間と実際の時間を見比べてみてください。意外と時間ぴったりで驚きますよ。
展望台からは明石海峡大橋や淡路島まで
巽櫓と坤櫓の間にあるスロープ状の明石城本丸展望台からは明石公園の広場が見渡せます。
明石の街並みや淡路島、遠くには明石海峡大橋を望むこともできます。
ライトアップされた明石城も幻想的
明石城は夜にはライトアップも行われており、お昼とは違った幻想的な雰囲気を楽しめます。
普段はホワイトにライトアップされていますが、明石城築城400周年には色とりどりのカラーでライトアップされるイベントも開催されました。
武蔵の庭園
剣豪として有名な宮本武蔵が明石の町割り(=都市計画)や明石城の樹木屋敷を設計したと言われています。
当時の樹木屋敷を再現して「武蔵の庭園」として公開されています。
芝生の広がる庭園から眺める明石城も格別ですよ。
明石公園は桜の名所
明石公園は「日本さくら名所100選」にも選出される桜の名所として有名で、お花見シーズンには多くの人が訪れます。
明石城と桜を一緒に楽しめる「西芝生広場」や、360度桜を見渡せる「剛ノ池」など、お花見スポットを選べるのも明石公園の魅力です。
明石公園の隠れた名所を巡る「幸せスポット巡りコース」
ありきたりの見所なんて見飽きた!という方には、明石公園の隠れた名所を巡る「幸せスポット巡りコース」をご紹介します。
「逆さペアやぐら」や「ハートストーンスポット」など5つの隠れスポットを巡ります。
明石公園に入ってすぐ右手にある「明石公園サービスセンター」の窓口でマップをもらうことができるので、是非巡ってみてください。
パワースポット「青天を仰ぐ木」
剛ノ池のパークハウス(ボート乗り場)近くの林の中にある「こもれびの小径」の途中にあるヤマモモの古木。大きな空洞から青天を望むことができ、差し込む日差しにパワーがもらえます。
明石公園で遊ぶ
剛ノ池でボートに乗る
「剛ノ池」では、ボートに乗ることもできます。
スワン型のサイクルボートや手漕ぎローボートがあり、小さなお子様連れのファミリーからカップルまで幅広い年代の方で楽しめます。
特におすすめはお花見シーズン。ボートから剛ノ池を取り囲む360度咲き誇る桜を眺められます。
サイクルボート:20分 620円、ローボート:30分 620円
子供の遊び場
明石公園は子供たちの遊び場にもぴったりです。
「西芝生広場」や「東芝生広場」ではボール遊びやバトミントンなど。
公園内の北側にある「子どもの村」には、インクルーシブ遊具が設置。大型の複合遊具のほか、ブランコや回転遊具、振動遊具、ドーム型遊具、パネル遊具など、誰もが楽しめる遊具が設置されています。
テニスコート
予約しておけばテニスも楽しめます。
全天候型の砂入人工芝(オムニコート)のテニスコートが12面あります。
剛ノ池を眺めながら読書
公園内にはベンチが多く設置されています。
のんびり剛ノ池を眺めながら読書をしても気持ちいいですよ。
他にも、お堀の前のベンチや二ノ丸近くのベンチも景色が良くておすすめです。
野鳥観察・バードウォッチング
水場があり森なども広がっているので野鳥観察・バードウォッチングにも最適です。
剛ノ池では、サギやカモ、ユリカモメなどたくさんの鳥たちに出会えます。
シジュウカラ、メジロ、ルリビタキなど、明石公園には60種類以上もの野鳥がいると言われています。運がよければ鮮やかなブルーがきれいなカワセミに出会えるかも。
花を楽しむ
東芝生広場の北側にあるバラ園では春と秋の年2回、約300本も咲き誇る薔薇の花を楽しむことができます。椿の木も多く、2月~4月には園内各所でツバキの花を見ることができます。
剛ノ池の南にある「花と緑のまちづくりセンター(緑の相談所)」の屋上庭園もちょっとした穴場。きれいに手入れされた季節の花々を鑑賞することができます。
明石公園で開催されるイベント
櫓の一般公開
定期的に櫓の一般公開が行われており、実際に中に入って見学することができます。
通常は櫓の1階部分だけに入場できますが、記念イベントなど特別公開の際には2階部分に上がれる場合もあります。
入場は無料ですので、展望台に上がったついでに是非訪れて歴史を感じてみてください。
坤櫓の公開:5月・9月・11月・3月の土曜・日曜・祝日
巽櫓の公開:4月・10月の土曜・日曜・祝日
主なイベント
- 2月:明石公園冬の味覚市
- 4月:明石公園さくらまつり
- 6月:時のウィーク・メインデー
- 8月:タイフェア明石
- 8月:明石公園納涼フェスティバル
- 8月:全国高等学校軟式野球選手権大会
- 9月:ひょうごまちなみガーデンショーin明石
- 9月:明石薪能
- 10月:明石城まつり
- 10月:明石子午線どんとこいまつり
- 10月:明石公園菊花展覧会
- 10月:メリディアン・マーチングフェスタ
- 10月:兵庫県民農林漁業祭
そのほか、「ロハスミーツ明石」「明石肉フェスタ」「スローライフフェスタ」など、不定期なものも含め様々なイベントが開催されています。
2019年には、築城400周年記念イベントやB-1グランプリなど多くのイベントが開催されました。
明石城の御城印
明石公園(明石城)に来られた記念に「御城印(ごじょういん)」はいかが?
「御城印」とは、登城を証明する記念品です。お城名と家紋がデザインされたものが多く、いわば御朱印(ごしゅいん)のお城版のようなもの。ここ数年で「御城印」を発行するお城も増えてきており、コレクターやお城好きの間で人気が高まっています。
入場記念証のため販売は明石公園限定!郵送やネットでは入手できませんよ。
販売場所は、明石公園サービスセンター受付窓口です。
明石公園内のカフェ
園内には、軽食やドリンクをテイクアウトできるおしゃれなカフェ「TTT(ティーティーティー)」があります。
メニューも豊富で、ロコモコやカレー、ホットドッグ、海老カツバーガーなどのほか、スイーツなどもあります。
公園歩きで疲れたら、庭園を眺めながらテラスでのんびりビールもいいですね。
明石公園にある施設
城跡 | 本丸跡(巽櫓、坤櫓)、二の丸、東丸他櫓、門、石垣、堀等 |
武蔵の庭園 | 屋敷門、建仁寺垣、御茶屋、鞠の懸かり、大滝、小滝、中嶋、石橋、あずまや |
スポーツ施設 | 明石トーカロ球場、第二野球場、きしろスタジアム、陸上競技場、補助競技場、NDK来夢・嬉しの森テニスコート、球技場・自転車競技場、ローンボウルスコート |
広場 | 西芝生広場、東芝生広場、千畳芝、仲よし広場、子供の村、子ども広場、本丸 |
水辺 | 剛ノ池、薬研堀、桜堀、ひぐらし池、藤見池、子どもの小川 |
花と緑のまちづくりセンター | 緑化相談、研修室、園芸教室、図書室 |
サービスセンター | 受付窓口、カフェTTT、パークギャラリー |
飲食場所 | カフェTTT、喫茶パルコ |
明石公園のトイレ情報
園内全域を網羅するように14ヶ所のトイレが設置されています。
普段は休日でも混み合うことはありませんが、お花見シーズンやイベントがある時には並ぶことがあります。
明石公園の駐車場情報
明石公園には、南西側に「P1 協会駐車場」と東側に「P2 県営駐車場」の2ヶ所があります。
P1 協会駐車場
駐車台数 | 366台(普通車) |
営業時間 | 0:00~24:00 |
料金(平日) | 1時間毎:200円、営業時間内最大料金:800円 |
料金(土日祝) | 1時間毎:200円、営業時間内最大料金:1000円 |
備考 | 高さが2.2m以上の車は入庫できません |
西芝生広場やTTT、トーカロ球場、陸上競技場に行くなら、こちらの駐車場が便利です。
P2 県営駐車場
駐車台数 | 134台(普通車) |
営業時間 | 7:30~21:00(21:00以降も出庫可能) |
料金 | 30分未満:無料、5時間まで:500円、以降1時間毎に100円追加 |
1日(24時間迄)の最大料金 | 1,000円 |
テニスコート、千畳芝、兵庫県立図書館に行くなら、こちらの駐車場が便利です。
明石公園内のマップ
明石公園へのアクセス
電車の場合
- 新幹線「西明石駅」よりJR「明石駅」まで5分
- JR「明石駅」、山陽「明石駅」より徒歩5分
車の場合
- 第二神明道路「大蔵谷I.C」より約10分
- 第二神明道路「玉津I.C」より約15分
【所在地】兵庫県明石市明石公園1-27
【料金】無料
【営業時間】24時間
ホームページ 明石公園
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