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2023年(令和5年)いかなご解禁日
今シーズンの最新いかなご情報はこちらのページをご覧ください。
・大阪湾:3月4日(土)解禁
・播磨灘:3月4日(土)解禁
※昨年は播磨灘・大阪湾ともに3月1日
2月22日、播磨灘・大阪湾ともにシンコ漁解禁日が3月4日になることが発表されました。
ちなみに、昨年2022年(令和4年)のいかなごシンコ漁は、播磨灘・大阪湾ともに3月1日が解禁日でした。
2月20日に発表された「イカナゴシンコ(新子)漁況予報」(兵庫県立農林水産技術総合センター)では、今年も平年に比べ低水準で、厳しいシンコ漁獲量となるようです。
終漁日
- 大阪湾・・・3月8日終漁 ※昨年は3月7日
- 播磨灘・・・3月17日終漁 ※昨年は3月19日
大阪湾では解禁日初日は少し回復傾向が見られたものの、それ以降の漁況が芳しくなく3月8日をもって終漁。昨年同様、実質4日間の出漁となりました。
播磨灘では、3月17日の漁で終漁となることが発表されました。実質11日間の出漁となり、昨年の17日間と比べかなり早めの終漁となりました。
2023年(令和5年)いかなごシンコ漁情報
(2023/3/17)解禁14日目
播磨灘でもいかなごシンコ漁は本日をもって終漁となりました。
(2023/3/16)解禁13日目
今年のいかなごも終盤を迎えてきました。値段もほぼ変わらずで落ち着いてきました。
昨年と同じ漁況なので、そろそろ終漁日の発表も出そうな頃でしょうか。
明日・明後日と悪天候が予想されるため、できれば今日中に買っておきたいですね。
いったん今日でデイリーの調査は終了とします。また週明けにでも状況お知らせします。
(2023/3/15)解禁12日目
今年のいかなごもほぼ落ち着いた様子ですね。朝一番で1300円/kgほど。
(2023/3/14)解禁11日目
今年のいかなごも週末でほぼ落ち着いた感じで、朝一番でも1500円/kgほどでスタート。
サイズはまだ思ったほど大きくなっていない印象。
(2023/3/13)解禁10日目
本日は、強風によるシケのため、いかなご漁は中止となっています。
⭕️本日13日(月)、
イカナゴ漁は強風によるシケのため中止となりました、明日(火)より再開されます、
— 松庄なう(明石 魚の棚) (@fish449238) March 12, 2023
(2023/3/12)解禁9日目
本日は休漁日のため、いかなごの入荷はありません。次回の入荷は明日13日。
昨日は土曜日の人出でよく売れていましたが、明日以降は売れ行きも鈍ってきそう。
松庄さんが投稿されているように今年は早めに終漁となるかもしれませんね。
今季のイカナゴ新子終漁日は?
まだ何も決まっていないので単なる憶測だが、
昨年は18日間、今年も同様なら21日(祝日)?
売れ行きが鈍ってくると浜値も付かず、そうなってくると資源保護のため来週そうそうに終漁というのもありえるかも?
現時点ではなんともいえない、— 松庄なう(明石 魚の棚) (@fish449238) March 11, 2023
(2023/3/11)解禁8日目
土曜日ということもあり魚の棚はかなりの人手でした。
お昼前に覗いてみると、1500円/kgのお店が多いようです。サイズ的にもまだ炊きごろ。
明日は休漁日のためいかなごの入荷はありません。
(2023/3/10)解禁7日目
朝一番分は2500円/kg程度。お昼前で2000円~1700円/kgのお店が多いようです。
サイズは、初日から少し大きめだったこともあり、この時期にしては大きめ。この週末が買い頃かも。週明けには値段も下がってくると思いますが、サイズも大きくなってきそうです。
(2023/3/8)解禁5日目
大阪湾では本日をもって終漁となりました。
(2023/3/7)解禁4日目
11時過ぎくらいで2000円/kgのお店が多いようです。一部1800円のお店も。
サイズ的には炊きごろ。値段も落ち着きそうな金曜日辺りが買い時かもしれませんね。
(2023/3/6)解禁3日目
初日に比べると水揚げの量は良かったようです。
11時過ぎくらいで3000円/kgのお店が多いようです。一部2500円のお店も。
平日の昼前ということもあり人手は少なめ。混雑なく買えます。
5cmくらいのサイズが多いようで、この時期では、昨年に比べると少し大きめですね。
(2023/3/5)解禁2日目
本日は、播磨灘・大阪湾ともに休漁日です。
(2023/3/4)いかなご解禁日初日情報
朝一番の入荷、10時前に魚の棚商店街に行ってきました。
かなり数が少ないようです。予想通り、今年はちょっと厳しいかもしれませんね。
朝一番で値段は5000円~4500円/kg。昼前で4500円~4000円/kgほど。
明日3月5日(日)は休漁日のためいかなごの入荷はありません。
今のところ漁況が芳しくなく、入札も遅れそう💦
林崎漁港より— 松庄なう(明石 魚の棚) (@fish449238) March 3, 2023
いかなご解禁初日です。現在出漁中。
魚の棚「松庄」さんによると、初日の漁況はあまり芳しくない様子ですね。
過去のいかなご解禁日及び終漁日
漁期 | 解禁日 | 終漁日 | |
大阪湾 | 播磨灘 | ||
2022年(令和4年) | 3月1日 | 3月7日 | 3月19日 |
2021年(令和3年) | 3月9日 | 3月11日 | 3月20日 |
2020年(令和2年) | 2月29日 | 3月3日 | 3月6日 |
2019年(平成31年) | 3月5日 | 3月8日 | 3月25日 |
2018年(平成30年) | 2月26日 | 3月17日 | 3月24日 |
2017年(平成29年) | 3月7日 | 3月18日 | 3月22日 |
2016年(平成28年) | 3月7日 | 3月29日 | 4月23日 |
2015年(平成27年) | 2月26日 | 3月27日 | 4月18日 |
2014年(平成26年) | 2月28日 | 4月24日 | 4月26日 |
2023年(令和5年)いかなごシンコ価格値段
解禁日の初日、魚の棚商店街での価格は、朝一番は5000円~4500円/kg。水揚げが少なかったせいか昨年よりは高め。一昨年と同じくらい。
その後、昼前後には4500円~4000円。4000円のお店が多かったようです。
4日目では、お昼前で2000円ほどで販売しているお店が多いようです。
今後日を追って1000円前後まで下がってきそうですが、サイズも大きくなってきますので、買い時の見極めが必要ですね。
2023年(令和5年)イカナゴシンコ漁の予測
2023年2月20日に、兵庫県立農林水産技術総合センターから、2023年度のイカナゴシンコ漁の予測が発表されました。
シンコ漁の予測
昨漁期の漁獲量は、播磨灘、大阪湾、紀伊水道の3海域において平年(標本漁協における昭和62年~令和2年の2、3月のシンコ漁獲量の平均値を基本とする)を下回り、紀伊水道では漁獲されなかったが、播磨灘、大阪湾では一昨年同様低水準であった。今漁期の産卵量は、低水準であった昨年並みであり、稚仔の分布量は昨年を下回り、稚仔の体サイズは昨年よりも大きかった。これらのことから、今漁期のシンコ漁獲量は平年と比較すると依然として低水準となると考えられ、“3海域とも平年を下回る”と予想される。
※)シンコの網おろし日は各地区漁業者の自主的判断によるが、過去の経験から網下ろしが早過ぎた場合には不漁になる可能性が高い。網おろし日の決定にあたってはこの点を十分に考慮する必要がある。
また、依然としてイカナゴの資源量は低水準であることから、翌年の漁獲量を増やしていくためには、引き続き産卵親魚を残すことを考慮した漁獲や網あげの取組が必要である。
2023年(令和5年)イカナゴ稚仔分布調査結果
2023年2月2日に、兵庫県立農林水産技術総合センターから、2023年1月26日,27日,29日の3日間にかけて実施されたイカナゴ稚仔分布調査の結果が発表されています。
稚仔採集尾数平均値(1㎡水柱あたりの尾数)は、播磨灘では昨年の3.4から1.7に減少、大阪湾では昨年の15.1から2.2へと大幅に減少しています。昨年は、大阪湾では平年並みの水準に戻るなど回復傾向が見られましたが、今年はまた減少する結果となってしまいました。
昨年は、解禁以降の不漁から、大阪湾では解禁日から実質4日間、播磨灘でも実質17日間でシンコ漁が打ち切られました。今年はどうなるのでしょうか。
稚仔採集尾数平均値(1㎡水柱あたりの尾数)で見る限りは、今期のいかなごシンコ漁の漁況はかなり厳しいものになりそうです。
2023年(令和5年)イカナゴ親魚調査結果
2023年1月10日に、兵庫県立農林水産技術総合センターから、2023年のイカナゴ親魚調査結果が発表されています。
産卵量指数は、昭和61年を1.00とした場合の今年は0.38となり、平年比では低い数字ながら直近10年の中では比較的高い値となっています。
産卵盛期のズレもあるので、正確な判断は難しいとは思いますが、この数字だけを見ると昨年程度のイカナゴの漁獲量はありそうです。
昨年は魚の棚でも漁期後半には結構量があり価格も下がっていました。今年も少なくとも昨年並みの漁獲量を期待したいですね。
イカナゴの漁獲量推移
平成30年 | 平成31年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 |
1,715(t) | 1,025(t) | 142(t) | 1,467(t) | 1,665(t) |
漁業・養殖業生産統計年報(農林水産省)より
令和3年並びに令和4年の漁獲量は水産課調べ(速報値)
兵庫県のイカナゴ漁獲量は、昭和45年頃には約4万トンもありました。
その後は1万5千トンから3万トン程度で増減していましたが、平成15年以降は1万トン程度にまで減少。平成29年以降は大幅に減少し2千トンを下回る水準。令和3年(2021年)には142トンにまで漁獲量を下げました。
ここ2年程、少し回復傾向が見えてきましたが、以前の漁獲量には遠く及ばない状況です。
解禁日までの予定
1月上旬~解禁日まで、以下のとおり調査・予報が公表される予定です。
- 稚イカナゴ親魚調査結果の公表:1月上旬(公表済)
- 稚仔分布調査結果の公表:1月下旬~2月上旬頃(公表済)
- イカナゴシンコ漁況予報の公表:2月上中旬頃(公表済)
- シンコ漁解禁日の公表:2月下旬~3月上旬
※稚仔の分布調査とその結果の公表については天候により日程変更の可能性あり
ホームページ イカナゴ情報(兵庫県立農林水産技術総合センター)
イカナゴってどんな魚?
イカナゴとは、硬骨魚類綱スズキ目イカナゴ科に分類される魚です。漢字では「玉筋魚」と書きます。
シラス(主にイワシ仔魚)など別の魚の仔稚魚と勘違いされている方もいますが、イカナゴは稚魚でも成魚でもイカナゴです。
名前の由来も、何の魚の子か判らなかったことから、「いかなる魚の子なりや」と言われたことから「イカナゴ」と呼ばれるようになったようです。
稚魚は3~7cmほどの大きさで「シンコ」と呼ばれ、くぎ煮にされるのはこのシンコです。成魚になると15cmほどにまで成長し「フルセ」と呼ばれます。
イカナゴは暑さが苦手のため、水温が高くなる夏場には砂に潜って冬眠ならぬ夏眠をして水温が下がるまで約5ヶ月間も過ごします。
収穫時期は、2月末から3月半ば頃まで。(年によって解禁日・終漁日が異なります)
いかなごレシピ
いかなごのくぎ煮
いかなごと言えばくぎ煮。くぎ煮の香りがないと春が迎えられません。
各家庭でオリジナルのレシピがありますが、一般的なレシピをご紹介します。
材料(いかなご1kg)
- いかなご新子・・・1kg
- 濃口しょうゆ・・・200cc
- みりん・・・150cc
- 酒・・・100cc
- 砂糖(ざらめ)・・・250g
- 生姜・・・50g
作り方
- 生姜を千切りにしておく
- いかなごをザルに入れ、手早く洗って水をよく切る
- 鍋にしょうゆ・みりん・砂糖(ざらめ)を入れて沸騰させる
- 沸騰したら、いかなごを3回ほどに分けてばらまくように手早く入れる
- 千切りにしたしょうがを入れる
- 中火~強火で15分ほど、アクを取りながら煮る
- アルミホイルで落とし蓋をして泡が沈むまでさらに煮る
- 煮汁が少し残るくらいまで弱火で煮る
- 鍋を軽く振って上下を返したら火を止めてザルに上げて冷ます
いかなごの釜揚げ
新鮮ないかなごの新子が出回るシーズンならではの釜揚げ。
ふっくら柔らかくゆで上げた新子にポン酢やしょうゆをかけていただきます。
くぎ煮にはちょっと大きめのサイズでも釜揚げなら全く問題なし。大きめが安く買えたときにもおすすめ。
材料(いかなご1kg)
- いかなご新子・・・1kg
- 水・・・3L
- 塩・・・100~120g
- 酢・・・大さじ1
作り方
- いかなご新子を流水でよく洗う
- 鍋で水を沸かして塩を入れる(酢を入れると状態が長持ち)
- 茹であがたっらザルに取り冷まして完成
いかなごの唐揚げ
ちょっと大きめのいかなごがあったら唐揚げもおすすめです。
サクっとあがった唐揚げはおつまみにもピッタリです。
「満天☆青空レストラン」 でも紹介されていましたが、ビールとの相性もばっちり!
※身が柔らかいので油に入れた直後は触らず衣が固まるまで待つときれいに出来上がります
材料(2人分)
- いかなご新子・・・150g
- 片栗粉・・・大さじ3
- 塩・・・少々
作り方
- いかなご新子を洗って水気をとる
- 片栗粉をまんべんなくまぶす(まぶしたらすぐ揚げる)
- 170~180度に熱した油で揚げる
- 塩をまぶして完成
海の“きれいすぎ”がイカナゴ不漁の原因?
イカナゴ不漁の原因には、産卵場所である海底の砂地の減少や埋め立てによる水質変化など色々あるようですが、海がきれいになりすぎたことも一因となっているようです。
1970年代、生活排水による瀬戸内海の水質悪化に伴い排水基準の規制が強まったことで水質が改善した一方で、海水中の栄養塩の低下にもなってしまい、結果イカナゴの不漁につながっている可能性があるようです。
この件に関して平成30年度兵庫県規制改革推進会議審議案件の中でも審議されており、栄養塩管理運転実施の観点から、水の汚れを示す生物化学的酸素要求量(BOD)の規制値の基準が見直される方針のようです。
子供時代には当たり前のように食卓に出てきたイカナゴのくぎ煮も今ではすっかり高級魚になってしまいました。また昔のようにイカナゴの数が増えてくるといいですね。
ホームページ 平成30年度兵庫県規制改革推進会議報告書