明石公園の名称が「明石城公園」に変わるかも!兵庫県が改称を検討中

明石城公園に変わる?

明石公園を明石城公園に改称する案が浮上

築城400年を迎える明石城を国内外にPRするために、明石公園を「明石城公園」に改称するという案が浮上している、と神戸新聞で取り上げられていました。

井戸知事が、ラジオ番組で「城が付いた方が外国人観光客に分かりやすい」として「明石城公園とした方がよいのではと提案されている」と発言したり、明石市選出の松本県議会議長が、築城400年行事の祝賀会などで「明石城公園にした方が城の知名度アップにつながる」とPRするなど、公の場での発言が相次いでいます。

兵庫県では改称に伴う費用や効果について調査が始まっているとのこと。

地元明石でも「明石城の存在感が増し観光客増につながるのでは」と歓迎ムードが高まっているようです。

明石で開催されるイベントは明石公園が会場になることも多く、確かに、明石城公園にしたほうが明石城のアピールにつながりそうです。

また、愛知県の碧南(へきなん)市にも同名の明石公園があり、混同を解消するためにも名称を変える意味はあるかもしれませんね。

なぜ最初から明石城公園ではなかったの?

明石城

そもそもですが、なぜ城跡に作られた公園であるにもかかわらず、最初から明石城公園ではなく明石公園と名付けられたのでしょうか。

はっきりとした資料は残っていないようですが、明石公園の開園の経緯なども関係しているようです。明石公園の歴史について、兵庫県の資料がありますので抜粋してご紹介します。

  • 明治6年(1873年)
    廃城令により明石城が廃城
  • 明治14年(1881年)
    明石城の象徴であった櫓の解体が決定されたが、決定を不服とする旧藩士を中心とした明石郡の有志が、明石城跡並びに櫓の保存し公園として公開することを目的に土地の借用を国に願い出る
  • 明治16年(1883年)
    地元有志からなる「明石公園保存会」が国から借地し、民営明石公園として開設
  • 明治31年(1898年)
    御料地編入により廃園、宮内省が所管
  • 大正7年(1918年)
    県が宮内省から御料地を借り受け、県立明石公園として開園
  • 昭和4年(1932年)
    県が御料地の全域を買い受け、現在の明石公園の区域を開園

出典:明石城築城400周年記念事業の展開(兵庫県)

廃城令により取り壊されそうになった明石城跡を守ろうと、地元有志が保存運動を行い、明治16年(1883年)に地元有志からなる「明石公園保存会」が城跡の一部を国から借り受け私設の公園としたのが始まりとされています。

借り受けに当たって地元有志と政府の間で色々と騒動もあり、刺激を避けるために城と言う名称を付けないことになったのではないかと言われています。

公園名に「城」を付け加えた公園

駿府城公園

駿府城公園

今回の明石公園だけでなく、過去に公園名に「城」を付け加えた例もあり、2012年に静岡市の駿府城公園(旧:駿府公園)、2107年に和歌山市の和歌山城公園(旧:和歌山公園)がそれぞれ公園名を改称しています。

2012年に改称した駿府城公園(すんぷじょうこうえん)の利用者数は、開催されるイベントによっても上下しますが、一定の増加傾向も見られます。即効性があるわけではありませんが、長期的な知名度向上にも貢献しそうです。

もっと明石城のことを色々な人に知ってもらうためにも、明石城の築城400周年の今年、明石城公園に改称するならちょうど良いタイミングかもしれません。

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